このITILに関するスキルを証明する資格がITIL資格です。
ITシステムの運用をする人を対象とした資格です。
ITILエキスパートは、インターミディエイト資格の上位資格です。
エキスパートの前提条件として、
ITILファンデーション資格に合格し
ITILインターミディエイト資格で15クレジット以上を取得する必要があります。
インターミディエイトのケイパビリティのいずれかの資格に合格すると
4クレジット分が与えられます。
つまり、ケイパビリティの4つの資格(SOA、PPO、OSA、RCV)にすべて
合格すると、16クレジットとなります。
※ライフサイクルの各資格は、それぞれ3クレジットですが、
日本語試験が提供されていないため、
ケイパビリティを取得されるケースがほとんどです。
つまり、ファンデーション資格および
インターミディエイトのケイパビリティの
4つの資格(SOA、PPO、OSA、RCV)に合格すれば前提条件をクリアします。
その上で、エキスパート資格を取得するための
MALC(Managing Across the Lifecycle)試験に合格すれば
ITILエキスパート資格を取得できます。
※MALC(マルク)・・・ライフサイクルの全体管理
内容をまとめると、以下の通りです。
(1)ITILファウンデーションに合格する
(2)4つの資格(OSA,PPO,RCV,SOA)に合格する
(3)MACL試験に合格する
具体的に、エキスパート資格を取得する方法は、
例えば、トレノケート(旧グローバルナレッジ)の
ITIL Expert資格取得研修パックというものがあります。
この研修パックは、受講期間は14日間です。講義+e-Learningの形式で 費用は105万円(税抜)です。
※トレノケート「https://www.trainocate.co.jp/」
エキスパート認定資格を短期間で取得したい方を対象としたコースです。
このコースを受講するための前提として、
ファンデーション資格を取得している必要があります。
つまり、ファンデーション資格を持っている人が
このコースを受講して、
インターミディエイトの4つの試験(SOA/PPO/RCV/OSA)と
MALC試験に一気に合格するためのコースです。
このコースには講義と上記5つの試験が含まれますので、
5つの試験に合格すれば、エキスパート認定資格を取得できるというわけです。
105万円もしますので、高すぎます。
個人で負担できるレベルではありませんので、
会社の費用負担で受けることが想定されます。
また、すでにインターミディエイトの
4つの試験(SOA/PPO/RCV/OSA)に合格されている場合、
5日間のMALC(ライフサイクルの全体管理)コースを受講して、
試験に合格すれば、エキスパート認定資格を取得できます。
上記の内容に加えて、
新しい資格として、ITILプラクティショナ資格の
日本語試験は2017年5月から開始されました。
(2016年に開始され、日本語対応が2017年)
このプラクティショナ資格は、
ITILファンデーション資格の上位資格で
プラクティショナ認定資格はファンデーションと
インターミディエートの中間に位置します。
ファンデーション資格を取得し、
プラクティショナ認定を取得することで、
エキスパート資格の認定要件となる
22クレジットのうちの3クレジットの取得が可能です。
(ITILファンデーションと合わせて5クレジット)
つまり、インターミディエイトのケイパビリティの
4つの資格(SOA、PPO、OSA、RCV)のいずれか1科目が免除されます。
よって、新しいプラクティショナ資格を含めると、
MACL試験受けるための前提要件は以下のいずれかを満たせればいいです。
・ファンデーション+SOA+PPO+RCV+OSA
・ファンデーション+PPO+RCV+OSA+プラクティショナ
・ファンデーション+SOA+RCV+OSA+プラクティショナ
・ファンデーション+SOA+PPO+RCV+プラクティショナ
・ファンデーション+SOA+PPO+OSA+プラクティショナ
※上記のいずれかを達成することで、
ITILファンデーション認定資格(必須)+インターミディエイト
またはプラクティショナの認定資格(選択)による合計17単位以上
上記の5パターンを満たし、MALC講習を受講して、MALC試験に合格すれば、
ITILエキスパート資格を取得できます。
MALC講習の受講は必須条件になっています。