では、今日も授業を始める。今日のテーマはベンダーです。
ベンダーって何?
ベンダーは、販売者、売り手っていう意味がある。
売る側がベンダー、買う側がユーザってこと?
うむ。買い手/利用者はユーザもしくはエンドユーザという。
細かくいうと、ハードウェアを扱うハードウェアベンダーや、ソフトウェアを扱うソフトウェアベンダーだ。
あと、システムの構築、運用など請け負う事業者のことをシステムベンダーという。
システムベンダーは、システムインテグレーターといわれたり、SIer(エスアイヤー)といわれたりもする。
すべて同じ意味だ。顧客に合ったシステムを開発する(システムインテグレーションを行う)企業のことをこのように呼んでいる。
システムベンダー = システムインテグレーター = SIerってことね
複数のメーカーの製品を扱うベンダーのことを、マルチベンダーという。1つの製品を扱うベンダーは、シングルベンダーだ。
メーカーは、作る人っていう意味がある。製品を作っている企業がメーカーだ。
有名な大手ITベンダーとしては、富士通、NEC、日立製作所、日本IBM、NTTデータがある。もちろん、他にもたくさんITベンダーはいる。
エンジニアがベンダーへ費用を出してシステムを構築してもらう場合は、ベンダーコントロールする必要がある。
ベンダーへの適切な指示をしたり、システムの仕様を的確に伝える必要がある。
ベンダーを上手くコントロールできないと、想定したものと違うものができてしまう。
あたしがSE(システムエンジニア)となって、ベンダーコントロールする!
ベンダーロックインという用語も覚えておいて。ベンダーロックインは、
特定の企業の製品や、サービスなどを利用することで、他社製品への乗換えが困難になることだ。
つまり、いつも同じベンダーから購入せざるを得なくなってしまい、
製品の値上げがあっても、仕方なく購入するしかなくなってしまう。
ベンダーロックインは、特定ベンダーに独占されている状態ってことね。
あと、ベンダー資格という用語も覚えておいて。
ベンダー資格とは、企業が自社製品における知識が一定水準以上あることを、認定してくれる資格試験のことだ。
簡単にいうと、自社製品に特化したスキルが高いかどうかを試験でチェックして、合格基準を満たせば、ベンダー資格に合格となる。
ベンダー資格って何がある?
ベンダー資格はたくさんある。例えば、マイクロソフトの認定資格のMCSAやMCSE、
ネットワーク製品で世界的に有名なシスコシステムズの認定資格のCCNA、CCNP、CCIEなどが有名だ。
他にももっとたくさんある。
ベンダー資格を持っていると、その製品のスキルが高いっていうことの証明になるのね。
うむ。 ベンダー資格は、資格の有効期限があるものも多い。
例えば、資格の有効期限が3年とか2年のケースが多いが、
期限がくる前に、上位レベルの資格を取得したり、同レベルの試験に合格したりする必要がでてくる。
資格合格したら、終わりじゃないんだ。更新めんどくさ~い。
あと、ベンダー資格とは別に、国家資格というものもある。
国家資格として、情報処理技術者試験がある。経済産業省が認定している資格で
すごく人気がある資格だ。ベンダー資格は受験料が数万円したりするが、情報処理技術者試験は5,700円だ。
ITエンジニアの登竜門とされている「基本情報技術者試験」の資格は、絶対に取得した方がよい。
試験勉強をするだけでも、ITスキルが身につく。
情報処理技術者試験は年2回で、毎年4月の春期試験と、10月の秋期試験がある。
基本情報技術者試験は4月もしくは10月に受験することができるから、勉強しておくように。
は~い
では、今日はここまで。
1.ベンダーは販売者/売り手
2.利用者はユーザ(エンドユーザ)
3.システムベンダーは、システムの構築、運用など請け負う事業者のこと
4.システムベンダーは、システムインテグレーターという
5.マルチベンダーは、複数メーカーの製品を扱う
6.ベンダーロックインは、特定ベンダーに独占されている状態
7.CCNA、CCNP、CCIE、MCSAやMCSEなどのベンダー資格が有名
8.国家資格として、情報処理技術者試験がある
9.基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門
10.基本情報技術者試験は4月と10月の年2回受験できる