では、今日も授業を始める。今日のテーマはSWAP使用量の確認方法だ。
以前、SWAPの説明をしたから、SWAPが何かは分かるな。
は~い。SWAPは仮想メモリのことで、メモリが不足したときなどに利用されるハードディスク上のSWAP領域のことでしょ。
うむ。メモリが不足してないときでも、利用していないプログラムはSWAPに退避されて物理メモリを有効活用できるようになっている。
サーバにログインして、SWAPがどの程度、使用されているか確認するコマンドはいくつかある。
そうなの!?
サーバにログインしたら、swapon -sと入力して、[Enter]を押す。
SWAP全体量がSize列で、現在のSWAP使用量がUsed列に表示されるのね。
うむ。単位はKB(キロバイト)だ。cat /proc/swapsと入力して、[Enter]を押しても同じことを確認できる。
あと、free -h コマンドのSwap行でも、SWAP使用量を確認できる。
free -h コマンドだと、SWAP使用量以外に、物理メモリ量も確認できるね。
うむ。topと入力して、[Enter]を押すと、Mem:行とSwap:行でメモリ使用量もSWAP使用量も確認できる。
topコマンドを終了するときは、[Ctrl]を押しながら[c]を押せばよい。
SWAP使用量は以下コマンドで確認できるってことね。
swapon -s
cat /proc/swaps
free -h
top
メモリ情報の詳細を確認するときは、cat /proc/meminfo コマンドで確認できる。
ついでに、CPU情報の詳細確認方法も覚えておいて。cat /proc/cpuinfo コマンドだから。
はーい。SWAP使用量が増えてきたときは、物理メモリ容量が不足してきてる可能性があるんでしょ。
何が原因で、SWAP使用量が多くなったかはどのように調査したらいいの?
以下のコマンドを入力すれば、SWAP使用量の多い順に表示される。
grep VmSwap /proc/*/status | sort -k 2 -nr
プロセス名も確認するときは、以下のコマンドで、SWAP使用量の大きい順に表示されて、プロセス名も分かる。
grep VmSwap /proc/*/status | sort -k 2 -nr | cut -d"/" -f3 | grep -e '^[0-9]*$' | xargs -I{} ps u -p{} --no-headers
は~い。
では、今日はここまで。
1.SWAPは仮想メモリのこと
2.SWAP確認コマンド:
swapon -s
cat /proc/swaps
free -h
top
3.SWAP使用量の多い順に表示:
grep VmSwap /proc/*/status | sort -k 2 -nr
grep VmSwap /proc/*/status | sort -k 2 -nr | cut -d"/" -f3 | grep -e '^[0-9]*$' | xargs -I{} ps u -p{} --no-headers