




では、今日も授業を始める。今日のテーマはRFP(Request for Proposal)だ。

RFP(アールエフピー)って何?

RFPは、提案依頼書のことで、
システム開発やリプレースを行うときに、発注企業がベンダーに提案してほしい内容を記述した資料のことだ。

発注企業が費用を支払い、ベンダーに作ってもらうときに必要な資料がRFPね。発注企業はわざわざ資料を作成しないといけないの!?
資料は作らずに打合せで説明してもいいの?

RFPは作成した方が良い。打合せで説明した内容はそのときの記憶だけが残る。
後で、それは言った、言っていないというようなケースも起きるかもしれない。

人によっても受け取り方が違ったりするから、依頼内容があいまいになっちゃう可能性があるのね。
資料として文面で残しておけば、要件がブレることがないってことね。

RFPの目的は、ベンダーに解決したい課題や目的、目標をしっかり伝えることだ。

RFPには何を書けばいいの?

RFPには以下のようなことを書けばよい。
依頼したい案件の概要(全体像)
現状の課題、背景
案件の目的、目標
案件の対象範囲
全体スケジュール
作業日時(平日 or 深夜など)
役割分担/体制
成果物(納品物)
機能要件
導入要件
運用/保守要件
教育/研修要件
開発の手法
予算規模
RFPの提出期限

いろいろ書かないといけないね。

RFPに書いた内容をベンダーが対応してくれることになるから、対応してほしい内容をすべて詳細に書く必要がある。

RFPに書いてない内容は対応してくれないってことね。

RFPをベンダーへ提出したら、ベンダーがそれをみて、質問をしてくることが多い。質疑応答を行い、
ベンダーが提案書を作成し、提案書が出てくる。

RFPは何社に出すの?

費用規模にもよるが、3社くらいが妥当だ。あまり多すぎると、提案書を見るのも大変になる。
また、例えば、6社にRFPを出すと、5社は選定されないため、5社が結果的に無駄な時間を費やすことになる。
本当に依頼する可能性のある2社~3社くらいが妥当だ。

は~い

RFPには、提案書の提出期限を記載しておくこと。

RFI(Request For Information)を出さずにRFPを出すこともあるが、RFPの前にRFIというものをベンダーに出すことがある。

RFIは次回説明する。

では、今日はここまで。

は~い
1.RFPは提案依頼書のこと
2.RFPは提案してほしい要件を記載した資料
3.RFPは解決したい課題や目的、目標などの要件をかく
4.RFPは2社~3社くらいに出すことが多い
5.RFPの前にRFIを出すこともある