オンプレ(オンプレミス)とは



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では、今日も授業を始める。今日のテーマはオンプレだ。




オンプレって何?




オンプレ(on-premises)は、企業が自社で機器を購入し保有して運用することだ。 オンプレミスのことを略してオンプレといっている。




オンプレミス=オンプレで、自社構築するってことね。




うむ。オンプレだと、サービスを立ち上げるときに、機器を購入する必要があるため、 機器が届くのに1か月程度かかったりする。また、機器のリソース(CPU、メモリなどのスペック)を決めてから、 機器を発注することになるから、どの程度のスペックが必要か、しっかりと事前に見積もる必要がある。




機器を購入しても、CPUやメモリーが不足しているから追加で購入が必要になったりしたら、 部品を取り寄せるのに、さらに時間がかかっちゃうもんね。




うむ。オンプレは機器を購入しないといけないから、すぐに機器を準備できない。 オンプレの場合、自社内に設置するために、どこかのデータセンターを借りて、機器を設置する必要がある。 データセンターを借りる費用も必要だ。




オンプレだと、機器の部品(ディスクやメモリー、ファンなど)が故障したりしたら、 データセンターへ行って、新しい部品と交換しないといけない。クラウドはこのへんはまったく気にしなくてもいいってことね。




例えば、クラウドAWS(エーダブリューエス)を利用すれば、 Web画面からログインして、EC2(イーシートゥー)のサーバを数分で立ち上げることができる。




オンプレみたいにサーバを購入しなくても、クラウドならWebから数分でサーバを準備できるのね。




うむ。AWSは、EC2のリソースが不足してきたときは、Webから簡単にすぐにスケールアップ(能力増強)できる。 また、AWSにはRDS(アールディーエス=Relational Database Service)というDB(データーベース)の マネージド型サービスもあり、このRDSも簡単にスケールアップ(能力増強)できる。




オンプレと違って、スピードが早い!




ベンチャー企業は、クラウドを使って、サービスを立ち上げることが多い。 もし、うまくいかなくても、Web画面からEC2などを停止するだけで良い。 データセンターを借りる必要も機器を購入する必要もない。 クラウドを利用すれば、すべてWeb画面から操作するだけでよい。




サービスを立ち上げてから、人気が出てきてアクセス数が増えてきても、 クラウドなら、スケールアップスケールアウトもすぐにできる。




スケールアップと、スケールアウトの違いは?




スケールアップは、サーバー自身を増強することをいう。例えば、サーバのCPUやメモリー、ディスクなどを 増やしたりして、能力を増強することをスケールアップという。 それとは逆に、スペックを下げて性能を下げることをスケールダウンという。




例えば、ロードバランサー(負荷分散装置)などを用いて、クライアントからの通信を、 ロードバランサーが、ロードバランサー配下のサーバに通信を振り分けている場合、 ロードバランサーの後ろにあるサーバを増やすことをスケールアウトという。




システムを構成するサーバーの台数を増やす(スケールアウト)ことによって、 システム全体の処理能力を高めるってことね。スケールアウトできる構成になっていないといけないってことね。




うむ。オンプレの場合、スケールアップもスケールアウトも何日もかかってしまうことがほとんどだ。 クラウドなら数分あればスケールアップもスケールアウトもできる。




AWSならELB(イーエルビー)やALB(エーエルビー)のサービスを使うことで、負荷分散装置も数分で立ち上げられる。




クラウドってスゴイ。オンプレではハードウェアやソフトウェアを自社でそろえないといけないから、初期投資額が高いよね。 オンプレのメリットって何なの?




クラウドよりもオンプレの方がカスタマイズが自由にできる。 あとは、データを自社設備に置いておけるからセキュリティ面が良いと思われている。




では、今日はここまで。




は~い



今回のまとめ

1.オンプレは自社構築で設備を準備すること

2.オンプレは機器を購入するのに時間がかかる

3.オンプレはスケールアップやスケールアウトに時間がかかる

4.オンプレは機器をデータセンターに置いたりする

5.クラウドなら数分でサーバを立ち上げれる

6.クラウドなら数分で負荷分散装置を立ち上げれる

7.クラウドはスケールアップやスケールアウトはすぐできる



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