では、今日も授業を始める。今日のテーマはHCIだ。
HCIって何?
HCIは、ハイパーコンバージドインフラストラクチャの略で、
サーバー機器とネットワーク機器とストレージ機器の持っている機能をすべて統合して、
一体化したものだ。
1つの機器でそれをすべて実現できるの?
うむ。ハイパーコンバージドインフラストラクチャのコンバージド(converged)とは
「収束した」とか、「集約された」という意味で、サーバやネットワーク、ストレージ機能を集約することで、
1つの筐体(きょうたい)で、各機能を実現できるようにした機器がHCIだ。
CI(コンバージドインフラストラクチャ)が発展してHCIになった。
CIって何?
CIは、サーバー、ネットワーク、ストレージを統合した機器のことをいっているが、
ストレージは外部ストレージを使って、物理的にまとめたものだ。
それに比べて、HCIはソフトウェアで各機能をまとめていて、
HCIではSANやNASなどのストレージを用意せずに、サーバに内蔵されたストレージを用いるようになっている。
これはストレージを仮想化して管理するSDS(Software-Defined Storage)というソフトウェアによって、
1つの筐体ですべて統合している。
今までは、サーバー機器とネットワーク機器とストレージ機器が
別々の機器で構成されていたものが、CIによってサーバとネットワーク機器は統合したけど、外部ストレージだけは必要な状態だった。
その後、HCIが登場して、SDSソフトウェアによってストレージも含めて1つの筐体に統合された(HCI)ってことね。
うむ。CIは外部ストレージを利用するが、HCIは外部ストレージを利用しないというのが大きな違いだ。
HCIはSDSによって外部ストレージが不要になったってことね。
HCI製品ってどのような種類があるの?
HCI製品としては、Nutanix社のNutanix(ニュータニックス)、
DellEMC社のVxRail(ヴィエックスレイル)やVxRack SDDC(ヴィエックスラック エスディーディーシー)やvSAN Ready NodeやVxFlex、
NetApp社(ネットアップ)のNetApp HCI、HPE社(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)のSimpliVity(シンプリビティ)などがある。
HPE社は、2017年1月にSimpliVity社を買収してたよね。
うむ。その後、2017年6月にSimpliVityのソフトウェアをHPE社のサーバに入れた「HPE SimpliVity 380」を発売している。
では、今日はここまで。
は~い。
1.HCIはハイパーコンバージドインフラストラクチャの略
2.HCIはサーバーとネットワークとストレージを1つの機器で実現
3.converged(コンバージド)は「収束した」「集約された」という意味
4.CI(コンバージドインフラストラクチャ)が発展してHCIになった
5.CIは外部ストレージが必要
6.HCIはストレージも含めて1つの筐体に統合
7.HCIはストレージを仮想化して管理するSDSを利用
8.HCIはNutanix、VxRail、NetApp HCI、SimpliVityなどがある