では、今日も授業を始める。今日のテーマはデータセンターだ。
データセンターって何?
1.データセンターは、サーバーやネットワーク機器を設置する設備 2.データセンターは、 入退室管理、生体認証、顔認証などがあったりする。 3.データセンターはDCと略す 4.データセンター事業者は ハウジングやホスティングのサービスを提供 5.ハウジング(コロケーション)は、データセンター事業者がラックを貸し出すサービス 6.ホスティングはデータセンター事業者が用意したサーバを借りるサービス 7.ホスティングはユーザが機器(H/W)を選択できなかったり制約がある 8.ホスティングは、レンタルサーバ(レンサバ)といわれたりする
データセンターは、サーバーやネットワーク機器を設置する設備のことだ。
データセンターによって内容は多少異なるが、
入退室管理、生体認証、顔認証、ICカード認証、警備員による本人確認、監視カメラ、金属探知ゲート、施錠などのセキュリティ設備がある。
災害のリスクを低減する免震構造で、無停電電源装置があったりする。
さすがデータセンター♪
機器を設置するラックとしては、19インチラックがたくさん並んでいるのが一般的だ。
また、インターネット用サーバや通信機器に特化したデータセンターを、インターネットデータセンター(iDC)ということもある。
データセンターは、DaterCenterのため、DC(デーシー)と略したりする。
データセンター事業者(データセンターを運営している企業)は、
ハウジングや、ホスティングのサービスを提供している。
ハウジング?ホスティング?
ハウジングは、データセンター事業者がユーザの機器を設置できる専用ラックを貸し出すサービスだ。
ユーザは、データセンターを購入しなくても、ハウジングのサービスを利用することで、
自社(ユーザ自身)のサーバやネットワーク機器(ルータ、スイッチ、ハブ等)などをデータセンターに置けるってことね。
1つのラック内の供給電力は、データセンターによって仕様が決まっているが、
例えば、1ラックあたり平均8kVA、最大20kVAまでの電力に対応していたりする。
ハウジングで、1ラック借りた場合は、設置する機器の合計電力が、1ラック内の供給電力を超えたらいけないってことね。
うむ。閾値を超えると、電源が供給できずに、機器の電源が停止して障害になったりする。
ラック図に、電源容量を書いて管理するのが一般的だ。
あと、1ラックに設置できる機器の重量合計(重さ)も決まっているので、ラック図には各機器の電源容量と重量を書くと良い。
電源容量は、機器の電源をONしたときが瞬間的に高くなるというのも覚えておいて。
つまり、ラック内の機器を一度に電源をONすると、電源容量の閾値を超過してしまうといったことが起きる可能性がある。
機器の電源ONした直後は電源容量が一時的に高いけど、
機器が完全に起動し終わったら、電源容量もある程度の範囲で安定するってことね。
うむ。あと、データセンター事業者によっては、1/4ラック、1/2ラックの単位でラックを貸してくれるところもある。
数台だけ設置したいときもあるもんね。
うむ。インターネット回線などの通信回線はデータセンターが準備してくれる。
データセンターに設置することで、地震対策ができ、セキュリティ設備に設置できるといった点が良い。
空調も機器を設置するのに適した温度になっている。
賃貸マンションのように、機器を置くスペースを貸し出すことため、
コロケーションと呼ぶこともあるが、ハウジングとコロケーション(コロケ)を同じ意味として扱ったりする。
ハウジング=コロケーション(コロケ)ってことね。自社サーバをデータセンターにおいてもらうってことね。
うむ。置いてもらうだけで、自社サーバの管理は、データセンター事業者ではなく、自分で行うことが必要だ。
実際には、自社からデータセンターへリモートで接続(SSH接続など)して、自社のサーバやネットワーク機器にログインして、管理する。
ハウジングなら、自社で購入した機器をデータセンターに置いてもらえる。
毎回、データセンターにいって、直接コンソールでログインして作業してたら大変だもんね。
ハウジング(コロケーション)とは別に、ホスティングというサービスも
データセンター事業者が提供していたりする。
ホスティングって何?
ホスティングはデータセンター事業者が用意したサーバを借りることができるサービスだ。
自社専用のサーバを購入すると、それなりの購入費用や維持費(保守運用する人の確保など)が必要になるけど、
ホスティングでサーバを借りれば、その辺はデータセンター事業者が行ってくれるってことね。
うむ。但し、制約もあって、ユーザ(利用者)がサーバを管理する必要はないが、
ユーザは機器(ハードウェア)を選択できない。OSに制約があることもある。
データセンター事業者がサーバを用意して管理しているから、ユーザはある程度、制約があるってことね。
ホスティングの場合、ユーザはデータセンター事業者が用意したサーバ上で、
メールサービスやWebサービス(例:ユーザがプログラムやデータベースを設置)などを利用したりするケースが多い。
ホスティングには、共有ホスティングといって、1台のサーバを複数のユーザ共有して利用するタイプと、
専用ホスティングといって、サーバを1台まるごと貸してくれるタイプがあるところもある。あと、ホスティングは、レンタルサーバサービス(レンサバ)とも呼ばれることも多い。
1ユーザで、1サーバを占有する専用ホスティングだと、費用が高くなるってことね。
ホスティング=データセンター事業者からサーバを借りるサービスというのは覚えた。
では、今日はここまで。
は~い
今回のまとめ
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