CPU(シーピーユー)とは(2)



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では、今日も授業を始める。今日は前回のCPU(シーピーユー)の続きだ。




CPU(シーピーユー)にはコアという考え方があるんだよね。




うむ。コアとはCPUの中に搭載されている実際に処理を行う部品のことだ。 つまり、コアが2つある(実際に処理する部品が2つある)と、同時に2つのことを処理できる。例えば、エクセルを実行しながら、動画を編集するというように CPUで同時に2つの処理ができる。




CPUのコアが多い方が、値段が高くなるってこと?




うむ。複数のコアを持っているCPUをマルチコアという。 例えば、CPUのコアが2つあるとき、2コアといい、デュアルコアともいわれる。 4つコアがあると、クアッドコアという。




CPUの種類には、インテル(Intel)という会社が作っているCore iシリーズや、その下位版のPentium(ペンティアム)、Celeron(セレロン)などがある。




代表的なCPUは以下の通りだ。
インテル(Intel)のCPUの種類:
Xeon
Core i9
Core i7
Core i5
Core i3
Pentium
Celeron
Core 2 Duo


AMD(エーエムディー)のCPUの種類:
Phenom
Athlon




たくさん処理を行うサーバだと、10個以上のコアが搭載されているものもある。




あと、CPUにはスレッドというものがある。スレッドとは、1個のコアが同時に処理できる数だ。 2スレッドなら、1コアあたり2つの処理を同時に実行できる。 このように、1コアで複数のスレッドを処理できる技術のことをマルチスレッディングという。




コアという考え方と、スレッドという考え方の2つがあるのね。




例えば、同じ4コアのCPUでも、「4コア/4スレッド」よりも、「4コア/8スレッド」の方が処理性能が良い。




マルチスレッドとは、アプリケーションの処理効率を上げるためのものだ。 アプリケーションの処理プロセスを、複数のスレッドに分割することで、 分割されたスレッドが並行して処理を行えるようになる。 同じ4コアでも、スレッド数が多い方が同時に処理が多く行える。




「4コア/8スレッド」の場合、コア数は4個であるが、 OS上では8個のCPUコア(スレッド数)として認識される。




マルチスレッディング技術のことを、 インテル(Intel)ではハイパースレッディング(Hyper-Threading Technology(HTT))といっている。 また、AMDではSMT(Simultaneous Multithreading Technology)といっている




あっ、CPUを製造している有名な企業が、インテルとAMDだよね~。




うむ。ハイパースレッディングやSMTは、1つのコアを擬似的に2つに見せかける技術だ。




ハイパースレッディングに対応しているCPUを選べば、CPUの性能が2倍になるってこと??




それは違う。ハイパースレッディングを有効にしても、1つのコアで2つのスレッドを同時実行しているわけだから、 結局は1つのコアで処理している。2つコアがあるわけではない。 複数スレッドに分割する処理が多いアプリケーションなら性能も上がり、20%~30%程度、処理性能が良くなる。




え~、20%~30%なの!ハイパースレッディングでも、そんなに性能上がらないんだ。




うむ。今日はCPUのコアと、スレッドについて理解したかな?




は~い。



今回のまとめ

1.CPUのコアが実際に処理を行う部分である

2.CPUは複数のコアを持っている方が性能が良い

3.スレッドとは、1個のコアが同時に処理できる数のことである

4.例えば、「4コア/4スレッド」よりも、「4コア/8スレッド」の方が処理性能が良い

5.インテル(Intel)ではマルチスレッディング技術のことをハイパースレッディングという

6.AMDでは、マルチスレッディング技術のことをSMTという

7.マルチスレッディングでも処理性能が2倍にはならない。20%~30%良くなることはある



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