では、今日も授業を始める。今日のテーマはyum(ヤム)コマンドだ。
yumコマンドって何!?
CentOS(セントオーエス)やRHEL(Red Hat Enterprise Linux)のパッケージをアップデート(バージョンアップ)するときに利用するコマンドだ。
えっ、分かんない~。何それ!?
yumコマンドでいろんなソフトウェア(パッケージ)のバージョンを最新版にバージョンアップすることができる。
ふ~ん、とりあえず、全部最新にしちゃえってことね。
実際、本番環境でサービス提供しているような場合は、検証環境で新しいバージョンに上げても問題なく動作するか確認してからバージョンアップすることになる。
新規構築の場合は、最初にパッケージをyumコマンドですべて最新版にアップデートしてから検証をする。
redhat系のOSはyumコマンドを使うのね。
アップデートってどうやってやればいいの?
うん。root(ルート=管理者)になってから、
yum update
って入力すれば、すべてのソフトウェアパッケージを最新にできる。
もしくは、
sudo yum updateでアップデートしてもよい。但し、sudoを利用する場合は事前にsudoの設定が必要になる。
rootというユーザアカウントは、1番強い権限をもった管理者アカウントで、sudoをつけると、そのコマンドのみ
管理者権限(サーバ管理者が実行することができる権限)で、コマンドを実行できる。
さっそく、yum updateしよ~。
yum updateしたら、何か聞かれた!?yes or no?どっちだ??
パッケージを更新していいか聞かれただけなので、更新したい場合は、yを入力して、Enterを押す。
もし、やっぱり更新するのをやめようというときは、nを入力して、Enterを押す。
yum -y updateってすると、Yes or Noを聞かれずに、yを選択したものとして、何も聞かれずにアップデートが始まる。
パッケージに不具合や脆弱性がでたり、新機能が追加されると、パッケージの新しいバージョンがリリース(公開)される。
でも、実際に本番稼働中のサーバだと、検証してから、更新(バージョンアップ)が必要なんでしょ、めんどいなあ。
少し時間かかった(数分)けど、プロンプトが返ってきた。終わったの?
うむ、アップデート完了だ。OSをインストールした直後は、パッケージが古いからyum updateでパッケージを更新することを忘れないように。
もう少し細かいことをいうと、今回はCentOSをminimal(ミニマル=最小構成)でインストールしたから、必要最小限のパッケージだけがインストールされている。
そのあとに、yum updateでインストールされているソフトウェアの中で、古いものをアップデートした。わかるかな?
リケジョをなめんなよ。
一般的に、CentOSなどのLinuxOSは、minimal(ミニマル=最小構成)でインストールして必要最小限のパッケージだけをまずインストールする。
その他に必要なソフトウェアがあれば追加でインストールしていく。
いろんなソフトウェアをインストールすると、脆弱性がでたときに攻撃されたりして、セキュリティ上、良くないから、必要最低限のソフトウェアのみをインストールするんでしょ。
うむ。その通りだ。ソフトウェアをインストールするときもyumコマンドを使う。
yum install 【ソフトウェア名】で新しいソフトウェアをインストールできる。
はーい
では、今日はここまで。
1.yum updateでパッケージを最新に更新
2.yum updateはrootユーザで実施
3.sudo yum updateでも更新可能
4.yum -y updateはいきなり更新が始まる
5.LinuxOSは、minimalでOSインストールする