パソコンの調子が悪いんだけど、どうしよう?
すこし見せてみて。Disk(ディスク)が壊れているかもしれないな。
何それ?
データを保存するものがディスクだ。例えば、エクセルとかワードで作成した資料(データ)も
ディスクに保存されている。
OS(オーエス)のプログラムもディスクに保存されている。パソコンの電源をつけると、ディスクに保存されているOSが読み込まれて、Windowsの画面が表示されるようになる。
とりあえず、ディスクがないと何も保存できないし、何もできないのね。
うむ。パソコンを動かすのに必要なものとして、ディスク以外に、CPU、メモリ、マザーボードを覚えておいて。
ディスクにはいくつか種類があって、SATA(サタ=Serial Advanced Technology Attachment)、SAS(サス=Serial Attached SCSI)がある。
一般の家庭では通常SATA(サタ)のディスクが使われている。
SAS(サス)は、24時間365日の稼働を要求されるサーバに使われている。
SASの方が壊れにくいの?
うむ。SASはサーバ用として作られているから、24時間365日の稼働を考慮した作りになっていて故障しにくい。
その分、値段は高くなる。
ディスクはHDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)のことで、
HDDには一般家庭で利用される低価格のSATAと、サーバで利用される高速、高信頼性のSASがあるってことね。
うむ。SASの方がアクセス速度も速い。
SATAとSASのディスクは、3.5インチもしくは2.5インチのサイズだ。
今までは、HDDが主流だったが、最近はHDDに代わって、SSD(Solid State Drive)が搭載されたコンピューターも徐々に増えてきた。
SSDはUSBメモリと同じフラッシュメモリを利用したストレージ(記憶装置)で、アクセス速度が非常に高速で、省電力、静かで振動にも強く、小型だ。
その分、費用は高くなるため、まだHDDの方が多い。
HDDとSSDはどっちが長持ちするの?
一般的にHDDの平均寿命は約3年で、SSDは約5年以上といわれている。
どのような環境で利用されているか(使用時間、アクセス頻度等)によっても
耐久年数は変わってくるから、あくまでも一般的な目安だ。
もちろん、3年持たないこともあるから、RAIDで冗長構成(同じデータを2つ以上で保存する)にしたり、
定期的にバックアップするなどの対策が必要だ。
RAID(レイド)についても覚えておいてほしいけど、これは次回にしよう。
は~い
1.Disk(ディスク)=HDDには、SATA、SASがある。
2.HDDは衝撃に弱く、消費電力が大きい。
3.SSDは衝撃に強く、消費電力が小さいが費用が高い。
4.HDDの平均寿命は約3年で、SSDは約5年以上
5.SATAは一般の家庭で利用を想定し、1日8時間程度の利用に耐えれる設計
6.SASは信頼性が求められる24時間365日稼働のサーバに利用される。
7.HDDやSSDの信頼性を高める仕組みにRAID(レイド)がある